ハンドメイド生活

うっかり違反かも?ハンドメイド作家が知っておきたいマリメッコの著作権

その生地、販売に使って大丈夫?  ハンドメイド作家のための著作権の基本

マリメッコの生地ってめっちゃ可愛いよね~!

ハンドメイド作品に使って販売しても大丈夫かな?

残念だけど、マリメッコの生地は商用利用NG!

かわいいから作品に使いたくなるけど、著作権や商標権の問題があるんです

最近は、ハンドメイド販売で使える布にもルールがあることが知られるようになってきました。


でも

「どれがダメなの?」

「どうやって判断するの?」

と迷うことも多いですよね。

今回は、マリメッコをはじめとした“商用利用できない生地”の特徴と注意点をわかりやすくまとめました。


知らなかったでは済まされない著作権のお話、今一度見直してみませんか?

販売NGかも⁉ハンドメイド作品に使うとキケンな生地とは

「商用利用OK」と明記されていても、確認は自己責任で!

こうしたルールを知らずに「かわいいから使っちゃおう」と軽い気持ちで使ってしまうと、
思わぬトラブルにつながることもあります。

次の章では、”なぜマリメッコの生地が使えないのか?


その理由をくわしく解説していきます。

マリメッコといえばフィンランド発の世界的に人気なブランド。

大胆で個性的なデザインは、女性の間で大人気ですよね。


ですが、そのデザインは著作権と商標権によってしっかり守られています。

著作権とは

たとえば、「ウニッコ柄」はマリメッコの代表的な意匠であり、商用利用は明確に禁止されています。

つまり、マリメッコのデザインを使った作品を販売することは、法律違反になる可能性があるということ。


「かわいいから」

「お客様に人気だから」

という理由で商用利用することは済まされません。

ハンドメイド作家がやりがちな「うっかり違反」を、いくつかピックアップします。

ハンドメイド作家がやりがち『うっかり違反』

キャラクターの無断使用

生地だけでなく、ネイルパーツやチャーム、アクセサリーに使用して販売することも著作権侵害になります。

以前、『クレヨンしんちゃん』のネイルパーツを無許可販売して書類送検されたケースもあるそうです。

ブランドロゴやデザインの無断使用

ブランドロゴやデザインの無断使用ルイ・ヴィトンやマリメッコなどのブランドロゴや特徴的なデザインを無断で使った作品の販売も違法です。

もちろん、マリメッコの生地を商用利用するのも禁止されています。

他人の作品やデザインのコピーや模倣

他人の作品やデザインのコピーや模倣、他の作家さんの作品をそっくりコピーして制作、販売することは当然ですが著作権侵害です。

インスピレーションを得るのはいいことですが、完全コピーは完璧なモラル違反なので気をつけましょう。

著作権フリーでも…

著作権フリーでも、「商用利用不可」とされているものを収益目的で使用すると違反になります。

既製品のリメイクやアップサイクルの販売

最近”サステナブル”が話題になっていてリメイク製品が注目されています。

しかし、既製品をリメイクして販売する場合、権利者の許可がないと著作権違反になることもあるそうです。

著作権は『知らなかった』では免罪にならないそうです。

損害賠償や刑事罰(懲役10年以下や罰金1000万円以下)を受ける可能性もあるので気をつけて!

デザインやアイデアを自分で考えたオリジナルのハンドメイド作品は販売できます(無地の布に、自分でオリジナルの刺繍を施して販売など)

著作権のあるキャラクターやデザインを使っても、個人で楽しむのであれば(販売しなければ)著作権侵害にはなりません

商用利用が認められている素材を使って、制作販売すれば問題ありません

「売っている布だからハンドメイド作品につかっても大丈夫!」とは限らないので注意しましょう。

著作権・商標トラブルを避けるために、ハンドメイド作家が気をつけたいことをまとめました

ハンドメイド用の生地は「商用OKか?」

オンラインショップでは、生地の利用規約が書かれている場合があります

書かれていない場合には、必ず購入前に確認を

ブランド名やキャラクター入りの生地は避ける

オリジナルのデザインや、無地・ナチュラル系の生地を選びましょう

センスを活かし、パッチワークなどで生地をデザインするのも一つの作戦です

「かわいいけど使えない布」では、在庫が無駄になってしまいます

わからないときは使わない勇気も大事!

商用OKかどうか…迷ったら使わない!

もしくは、販売元に確認する習慣をつけることが、安心・安全な販売活動につながります

マリメッコのように人気の高いブランド生地ほど、著作権・商標権がしっかり守られています。


ハンドメイド販売を続けていくためには、「ルールを知って守ること」が信頼につながります。

「うっかり使っちゃった…」が、取り返しのつかないトラブルになる前に、いま一度、生地の権利についてしっかり確認しておきましょうね