ハンドメイドって、いまさら稼げないんじゃない?
そんな声をよく耳にするようになりました。
たしかに、minneやCreemaなどの販売サイトでは、たくさんの素敵な作家さんたちがすでに活躍されていますよね。
その中に飛び込むのは、ちょっぴり勇気がいることかもしれません。
実は私も、ハンドメイド販売を始めたのは40代になってから。
いわゆる“後発組”です。
最初の頃は、ぜんぜん売れなくて…正直、心が折れそうになったことも何度もありました。
でも、あきらめずにコツコツ続けていくうちに、少しずつ変化が出てきたんです。
試行錯誤をくり返しながら、いまではminneで上位1%の作家として活動できるようになりました。
この記事では、
- ハンドメイド市場は本当に飽和状態なの?
- なぜ ”ハンドメイドは稼げない” と感じてしまうの?
- 後発組でもチャンスをつかむための考え方と行動
について、実体験と現状を交えながら詳しく解説します。
「今から始めても遅くないかな?」と迷っている方にとって、少しでも希望が持てる内容になれば幸いです
ほんとに飽和状態?ハンドメイド市場は今どうなってるの?
ハンドメイド市場は飽和状態…
そんな声を聞いたことはありませんか?
作家さんや作品数が増え続ける今、後発組にはチャンスがないのでしょうか。
いまのハンドメイド市場はいったいどんな感じなのでしょう。
登録作家数と販売サイトの急増

ここ数年、ハンドメイド販売がぐっと身近になりました。
minneやCreema、BASE、メルカリShopsなどのプラットフォームがスマホのアプリとして登場し、誰でも出品できる時代になったからです。
たとえば
特にコロナ禍以降は在宅時間が増えるとともに、ハンドメイドは気軽にできる「おうち副業」として、人気が高まったようです。
ハンドメイド市場が『飽和状態』といわれる理由
そもそも、「ハンドメイド市場が飽和状態」って言われるのってなぜ?
- 作家さんや作品数が多すぎるし、似ている作品もちらほら…
- 価格競争が激しくなってきている
- 人気の作家さんだけが目立つ傾向
実際に同じようなジャンルの作品が並ぶと
どれを選んでいいかわからない
とお客様が感じることもあると思います。
特に後発組の場合、他の作家さんの作品との差別化を図らないと、“初めの1件”がなかなか売れない壁にぶつかることが多いのです。
でも売れている人は確かにいる!
それでも、売れている新人作家さんは確かに存在します。
一体、他の作家さんと何が違うのでしょうか?
たとえば
- 『作品』だけでなく、『世界観』を届けている
- 発信力(SNSなど)やブランディングでお客様とつながりを育てている
- トレンドのデザインやジャンルを柔軟に取り入れている
つまり、「飽和している=もう売れない」という単純な話ではないのかも。
自分なりの工夫と価値の伝え方次第で、売れっ子作家さんになるチャンスは十分あるようです。
「稼げない」と言われる理由とリアルな現状
ハンドメイド作家としてデビューしたものの、思うように売れず「やっぱり後発組って稼げないのかも…」と感じる人も少なくないそうです。
ここからは、多くの作家さんが直面する“現実”を掘り下げていきましょう。
ライバルが多くて埋もれやすい

今は、スマホさえあれば、誰でも気軽に作品を出品できる時代になりました。
そのぶん、ひとつのジャンルに何百、時には何千もの作品がずらりと並ぶことも、めずらしくありません。
たとえば「がま口ポーチ」と検索すると、minneやCreemaでは膨大な数の作品がヒットします。

引用:minne
そんなたくさんの作品の中で、後から始めた作家さんが見つけてもらうには、写真の見せ方やタイトルの工夫、価格設定、そして作品の雰囲気づくりなど…ちょっとした“整え”がとっても大切です。
私自身も、スタートが遅かったぶん、どうすれば「この人から買いたい」と思ってもらえるのか、今でも日々あれこれ試しながら、作品づくりに取り組んでいます。
価格競争・材料費の高騰など

ほかの作家さんの作品を見ていて
「えっ、このクオリティでこのお値段…!?」
とびっくりすること、ありませんか?
(もちろん、“安すぎて心配になる”という意味で)
価格をぐっと下げて、目立とうとする作家さんが増えてくると、だんだんと全体の相場も下がってしまいます。
そうなると、「きちんと利益を出す」ことがどんどん難しくなってしまうという、ちょっと困った流れに…。
作品を適正価格にすると…
売れるまでに時間はかかるが、利益がでて、作品の価値を伝えられる
結果、作家活動を長く続けられる
作品を安価に設定すると…
すぐ売れるが、完成までの労働力への対価がほぼ無い。
すぐ売れるので、作り続けなくてはいけなくて疲弊する
さらに近年では、材料費や送料の高騰も大きな負担になっています。
ここ数年で布や資材の値段がすごく高くなったな、とつくづく感じています
私も、最近の資材の値上がりを感じながら
「この価格で出して、お客さまが離れてしまったらどうしよう…」
と不安になることがあります。
でも、ハンドメイドの販売サイトには、“お得だから”という理由だけでなく、「自分の感性にぴったりな一品」を大切に探している方が、実はたくさんいらっしゃるんです。
あなたが心を込めて作った作品なら、作家活動を長く活動を続けていくためにも、どうか自信を持って“適正価格”をつけてくださいね。
モチベーションの低下と途中離脱
思うように売れない日が続くと
「やっぱり私には向いていないのかも…」
と、ふっと弱気になってしまうこともありますよね。
とくに、はじめてから3ヶ月〜半年くらいのあいだに結果が出ないと
「もう無理かも…」
と感じて、出品をストップしてしまう方も少なくないようです。
今日も売れなかった…
慣れないSNS投稿につかれた…
材料ばかりが増えていく…
私もハンドメイドを始めたばかりのころ、作品を投稿してもまったく反応がなくて
「これ、本当にminneに載ってるのかな…?」
なんて、不安でそわそわした日がありました。
後発組でもチャンスがある理由

では、後から始めた私たちが、この広いハンドメイドの世界で活躍していくには、どうすればいいのでしょう?
ここからは、“後発組だからこそ”できる工夫や、しっかりとチャンスをつかめる理由について、一緒に見ていきましょう。
今は「経験」より「発信力」が強い武器になる

少し前までは、「ハンドメイドって、技術さえあれば売れるもの」なんて言われていました。
でも今は、それだけではちょっと難しい時代になってきています。
というのも、SNSやブログなどで、自分の世界観や想いを発信できる人が、どんどん注目されるようになってきているから。
たとえば、ショップにたくさんの作品を並べなくても
「どうしてこの布を選んだのか」
「このカタチが、暮らしのどんな場面になじむのか」──
そんなふうに、作品への思いやストーリーをSNSで伝えることで
「わかる!」
「これ好きかも」
と共感してくれる人が、少しずつ現れてくるはずです。
つまり裏を返せば、SNSなどの“発信の力”をうまく活かせば、後から始めた作家さんにもちゃんとチャンスはあるということ。
大切なのは、「売るため」ではなく「伝えるため」に発信することです。
経験が浅くても、自分らしい言葉や想いを届けていけば、あなたのファンになってくれる人はきっと増えていきますよ♪
ニッチ市場や大人世代向け商品が狙い目
ハンドメイドの世界って、若い作家さんによる“かわいい系”や“トレンド感のあるアイテム”がとっても多いんですよね。
その一方で、「大人っぽくて上品なデザイン」や「シンプルで機能的なもの」って、まだまだ少ないジャンルでもあるんです。
だからこそ、40代後半〜50代以降の女性が「これこれ、こういうのが欲しかったのよ!」と感じてくれるような作品は、実は競争がゆるやかな“穴場”のカテゴリー。
年齢を重ねた私たちだからこそ気づける視点やこだわりが、ちゃんと求められているんです。
例えばこんな作品
- 落ち着いた色合いのがま口ポーチ
- 和柄や自然素材を使った日用品
- 目が疲れないよう配慮された布小物 など
自分自身が「欲しい」と思ったものを形にして、同世代の方々の心をつかんでいくのも、後発組が勝ち残る秘訣です!
「好き」や「暮らしの価値観」を活かせる時代
今のハンドメイド市場は、「人気のアイテム」はもちろんですが、「その人らしさがにじむ作品」にも心惹かれる傾向があるようです。
こんな視点で、自分と自分の作品をブランド化していきましょう!
- 素材選びにこだわる
- ラッピングに季節感を添える
- 使い手さんの暮らしを想像して作る
こんなふうに、ひとつひとつを丁寧に仕上げる作品づくりって、私たち50代の主婦だからこそ、自然とできることだったりします。
たしかに、SNSでよく見かける“映える作品”とは、少し雰囲気が違うかもしれません。
でもそれこそが、年齢を重ねてきた私たちならではの強み。
これまでの暮らしや経験を活かして、「私にしか作れないもの」を伝えていくチャンスだと思うのです。
私は『使うたびに心が和らぐようなものを作りたい』と思いながら作品を作っています
今では、「あなたの作品は見ているだけで優しい気持ちになれます」と言っていただけるまでになりました。
まとめ
50代、後発、未経験。
どれも「弱点」のように感じていたことが、「だからこそ伝えられる価値」になることをわかっていただけたでしょうか。
ハンドメイドは、自分のペースで、想いを届けられる場所。
焦らず、あきらめずに続ければ、きっとあなたらしいチャンスが見えてきます。