はさみって、どれでも同じじゃないの?
そう思っていたハンドメイド初心者のころ。
でも実際に作品を作り始めると、道具の良し悪しが仕上がりを左右することを痛感しました。
このページでは、ハンドメイド歴10年の私が、「最初は何を選べばいいかわからなかった」からこそわかる、道具・素材リストをご紹介します。
- ハンドメイドを始めたいけど、道具選びで迷っている
- 最低限何を揃えればいいか知りたい
- 実際に使ってよかったアイテムを知りたい
道具が作品の完成度を左右する!?作家が選ぶハンドメイドアイテム7選
ハンドメイド販売を始めたばかりの私は、家にある子どものおさがりの裁縫セットや100均の道具など、”どれだけコストをかけないか重視”で道具を揃えていました。
当然、最初に買ったはさみは100円ショップのもの。
でも、布を切るとなんだかガタガタになってしまいました。
最初は「私の腕が悪いのかな?」と思っていたのですが、やがて原因ははさみの切れ味の悪さだと気づきます。
そこから、「道具の違いで作品の完成度も変わる」ことを痛感し、少しずつ本当に使いやすい道具を買い揃えていくようになったのです。
【1】布用はさみ|切れ味で仕上がりが変わる
最初に驚いたのが、プロ仕様の布用はさみを使ったときです。
▼ おすすめは、日本のはさみづくりの技を継承する庄三郎の伝統的な裁ちばさみ(24㎝)。
刃渡りが長く、まっすぐスパッと切れるので、仕上がりのラインが整います。
思い切って購入した庄三郎のはさみは特に高価ですが、一生ものとして長く愛用できますよ。
Cloverや貝印(KAI)の裁ちばさみもおすすめです。
▼ Clover
▼ 貝印
何を切るか、にもよりますが、裁ちばさみのサイズは25㎝前後がおすすめです!
▼ はさみにプラスして、ロータリカッターがあれば最強です。

【2】糸切りばさみ 細かな作業がはかどる
意外と見落としがちですが、糸切りばさみも大事です。
普通のはさみだと、どうしても糸が逃げてしまったり、思ったところでカットできなかったり…。
糸切りばさみも100円ショップのものから買い替えて、作業効率が一気に良くなりました。
▼ 私がつかっているのはCloverの「糸切りばさみ」
▲ 糸切りはもちろんですが、パッチワークなどの小さな布カットにも使えます。
▼ こちらは正統派の糸切りばさみです。
糸切りばさみのおすすめは、小ぶりでシャープな刃のものです
【3】まち針&クリップ 仮止めの失敗を防ぐ
布を縫いながら、「ずれちゃった!」という経験はありませんか?
私も最初のころは、子供のおさがりの裁縫道具のまち針を使用していました。
しかし、針が太かったり、滑りが悪かったり、ミシンを縫うときに邪魔になったり…で、生地を傷めたこともあります。
今では、まち針とクリップを生地や用途に応じて使い分けています。
● ふわふわ素材には「布用クリップ」
留めた跡が残りにくく、針よりも手軽で安全です。
● 細かい部分や薄地には「細いまち針」
頭が小さいものだとミシンの邪魔にもなりません。
【4】チャコペン&定規|印付けの精度が大事
子供の裁縫道具の中にあったチャコペンを使っていた初心者のころ。
布につけた印がなかなか消えず、出来上がった作品の印を消すために格闘した思い出があります。
また、印がつくのを気にしすぎて、小さくつけた印が行方不明になったことも…。
▼ Clover 水性チャコペンピンク
この自然に消えるチャコペンを使い始めてからは、堂々と印つけができるので、ストレスが少なくなりました。
また、裏ワザなのですが、
▼ 書いて消せるペンで有名なフリクションもおすすめです!
アイロンをかければほぼ消えますが、公式な使い方じゃないので目立たない場所で使ってくださいね。
また、小物の完成度は”カットの正確さありき”なので、定規は方眼のついたものがおすすめです。
▼ Cloverの定規
定規はよく作る作品のサイズに合ったものを選びましょう。
【5】ミシン|家庭用でも十分だけど…
最初は「続くかわからないから」と、年代ものの家庭用ミシンを使って製作しようと意気込んでいた私。
でも練習の段階で、何度も糸が絡まったり、縫い目がきれいじゃなかったり…、と売り物にできないレベルの作品ばかりが出来上がっていきました。
(もちろん、これらは販売していません)
そこで思い切って購入したのが、JUKIのミシンです。
私が購入したものは、このミシンの前モデルに当たるものですが、ミシンを変えてから縫うストレスがぐっと減り、いつまでも作業できるくらいミシンが楽しくなりました。
そして厚いものを縫う機会が多くなった今は
▼ こちらの職業用ミシンに変えています。
厚いものをラクラク縫えたり、音の静かさや縫い目のキレイさ、速さで「さすが!」と思うことは多いのです。
ただ、飾り縫いやボタンホールなどの機能がついていないので、使う人によっては向き不向きがあると思います。
【6】素材選び|見た目より「扱いやすさ」重視でOK
初心者の頃は、かわいい柄の生地に目を奪われがち。
でも薄すぎたり、厚すぎたり、刺繍がいっぱいの生地だったりすると、縫っている途中でしわになったり、縫い目が汚くなったり、時には針が折れてしまったり…と数々の失敗も経験してきました。
▼ 私のおすすめはリネン生地



▼ かわいさを兼ね備えた程よい厚みのブロード地の生地もおすすめです。



【7】梱包・販売アイテムもお忘れなく
ハンドメイド作品を販売するのなら、ラッピングも作品の一部と考えましょう。
▼ OPP袋はテープ付がおすすめ

▼ 作品にタグやクラフト台紙を添えるだけで、作品の完成度が上がります。


▼ おしゃれなデザインのショップカードはオーダー可能です。

▼ サンキューシールやマスキングテープにもこだわって。



これらはラッピング資材専門店や100均のものでもOKですが、楽天やAmazonなら選択肢が豊富なので、作品の世界観によりピッタリのものが見つかりそうです。
まとめ|「続けること」で見えてくる“自分の定番”
最初は、はさみひとつですら「どれを選べばいいかわからない」状態だった私ですが、今では
「これがあればうまくいく!」
そう思えるアイテムがいくつもあります。
無理に最初から完璧な道具を揃える必要はありません。
少しずつ「自分に合う」道具を見つけていくことが、ハンドメイドをもっと楽しく、心地よくしてくれます。
今回は私目線で選んだアイテムをご紹介しましたが、少しでも参考にしていただけたら幸いです。
あなたのハンドメイド時間が、もっとスムーズに、もっと笑顔になれますように──