ハンドメイド副業にチャレンジしたいけど、仕事や家事で毎日バタバタな主婦には無理かも…
ハンドメイド副業を目指している方々へ。
こんな悩みを抱えていませんか?
私、楓(かえで)は、本業の傍らハンドメイド販売を始めた副業作家です。
作家デビュー当初は
仕入れた資材をすべて作品にしようと意気込んで
作業が徹夜まで及ぶこともしょっちゅうでした。
でも、スケジュール管理を工夫することで
今では“無理せずに月3万円の利益”
をコンスタントに達成できるようになりました。
今回の記事では、ハンドメイド歴約10年の私が実践している
”ストレスなく作家活動を続けられるスケジュール管理術”
を、体験談とともにお伝えします。
月3万円稼ぐにはどのくらい作ればいいの?
仕事や家事と両立できる範囲で、でもしっかり月3万円くらいは稼ぎたいな
「とにかく作って出せば売れる」
というわけじゃないのが、ハンドメイド販売の難しいところです。
限られた時間の中で効率よく収入を得るには、目標金額から逆算してスケジュールを立てることが大切だと気づかされました。
布小物作家として10年活動してきた私の最初の目標は”月3万円の利益”。
ただ、今のようにSNSもそれほど普及してないし、身近に作家活動をしている人もおらず、活動すべてが手探り状態です。
しかし、目標金額から逆算してスケジュールを組むようになってからは、時間の使い方がぐんとラクになりました。
ここからは
布小物作家として活動している私が
月3万円を稼ぐための「販売数」と「作業時間」の計画の立て方を経験を交えてお伝えします
商品単価の目安と必要な販売数
たとえば、布製のポーチや巾着などを1点1,800円で販売した場合。
材料費や販売手数料が600円だとすると…

一方で、同じ材料を使って、手の込んだ作品を作れば価格も高く設定できます。
【同じ材料を使い作品価格を3,000円に設定した場合】
3,000円(作品価格)-600円(材料費、手数料)=2,400円(利益)
約13個売ると3万円の利益になります。
商品単価や利益率が下がれば必要な販売数は増えますし
反対に手の込んだ作品で単価を上げられれば、より少ない数でも目標達成が可能です。
このように、価格設定と利益のバランスを見ながら「自分のペースで稼ぐ」計画を立てていきましょう。
現実的な「作業時間の見積もり」
布小物の制作は
パターンづくり・裁断・ミシンがけ・アイロン・仕上げ
と工程が多く、意外と時間がかかります。
私のケースでは、シンプルなバッグで1点約2時間〜3時間ほど
15個作るとなると、約30〜45時間の作業時間が必要です
これを1ヶ月(約4週間)に分けると
作業には週7〜12時間、1日あたり1〜3時間が必要だと見積もれます。
目標金額から逆算する考え方
「月にいくら稼ぎたいか」ではなく
「週に何時間作業できるか」と逆算で計画を立てるのもおすすめです。
たとえば、1日1時間しか時間が取れないなら、月20時間が限界。
その中で作れる数・利益率を調整し、「無理なく目標を達成できるペース」を見つけることが続けるコツです。
温かみが重視されるハンドメイド作品は、丁寧に作られてこそ価値がある、と私は思っています
私も最初は無理をして作品を作り続けていましたが、丁寧なものづくりを心掛けることで、作品の質が上がったような気がします。
今では“金額ではなく、作れる量で目標を立てる”ようにシフトチェンジ。
おかげで自分に余計なプレッシャーを与えることなく、楽しんで作品づくりしています。
図解:月3万円稼ぐための販売数と作業時間の目安(例)
商品単価 | 1点あたりの利益 | 必要販売数 | 1点の作業時間 | 合計作業時間 | 1ヶ月の作業ペース |
---|---|---|---|---|---|
1,500円 | 約1,000円 | 30個 | 約40分 | 約20時間 | 週5時間/1日1時間弱 |
2,000円 | 約1,400円 | 22個 | 約40分 | 約15時間 | 週4時間/1日40分 |
2,500円 | 約1,800円 | 17個 | 約40分 | 約11時間20分 | 週3時間/1日30分弱 |
副業10年目の私が実践しているスケジュール管理術
先ほどもお伝えしたように、布小物の制作は
デザイン決め、パターンづくり、布の裁断、ミシンがけ、アイロンがけ、仕上げ…
と意外と工程が多く、時間の管理がとても重要です。
副業をはじめた頃は、うまくスケジュールが立てられず、夜更かし続きの日々でした…
そんな中で試行錯誤を繰り返し、
今は自分に合った「テーマ別」の1週間スケジュールと、無理なく回せる1日のリズムを見つけました。
ここからは、私が実際に行っているスケジュール管理術をご紹介します。
1週間を4つに分けて「テーマ別」で動く
わたしは曜日ごとに作業のテーマを決めています
- 月・火:布の裁断、芯貼りなどの下準備
- 水・木:ミシン作業(まとめて縫う)
- 金:検品・アイロン・予告のSNS投稿
- 土日:写真撮影・作品登録
私の場合、日中はフルタイムで仕事をしているので、夜の1~2時間程度をハンドメイドの作業に費やしています。
疲れた日は無理せず休んで、土日に早起きして作業。
このように動線を整理することで、無理なく効率よく作業できるようになりますし、「今日は何しよう?」と悩まずに済むようになりました。
スケジュール帳を使った管理方法
私はアナログ派なので、手書きタイプのスケジュール帳を利用して、ハンドメイドの在庫や作業などを見える化しています。
以前はスマホのスケジュールアプリを利用した時期もありましたが、なんだか味気なく…。
今は好きなようにカスタマイズできる「ほぼ日手帳」を使っています。
ほぼ日の方眼ノート(A5サイズ)▼

好きな色やイラストで埋め尽くされた手帳は、開くだけでテンションが上がり、私のハンドメイド作業のモチベーションを上げるアイテムの一つになっています。
スケジュールが一目で管理できる「ほぼ日」のカレンダーもおすすめ▼

50代主婦でも無理せず回せる1日の時間割
家事や本業がある中での副業は、詰め込みすぎないことが何より大切!
私の副業の基本スタイルは、本業や体調に響かないように
「夜2時間、多くても3時間」と決めています。
”夜、すべての家事が終わった後、ミシンや布の断裁、作品ページの下書き、など”
このくらいのペースでも、1週間で2〜3点の完成品が作れることも多く、無理なく目標に近づけています
裁断にはロータリーカッターと大きめのカッターマットがあると便利!
作業がスムーズになり、制作時間の短縮にもつながります。
私が使っているカッターはこちら▼
直径28mmなので小回りが利き、とても切りやすいです。
布断裁の時に欠かせないのが、こちらのカッティングマット▼
とても大きいので、大きな布も広げて裁断できます。
こんな時間の使い方はNG!失敗談から学ぶコツ
作家活動を始めた頃
夢だったハンドメイド販売!たくさんつくってがんばるぞ~!
と意気込んでいました。
でも実際は、時間通りに進めようとすればするほど、裏と表を間違えて縫ったり、断裁を間違えてたり…、と気力も体力も消耗してしまうことがいっぱいありました。
ここでは、私自身が経験した“時間管理の失敗談”を通して、気をつけたいポイントをお伝えします。
「ながら作業」は効率ダウンのもと
よくやってしまっていたのが、テレビを見ながらの“ながらミシン”。
集中力が続かず、裏表を間違うミスや縫い直しが増えてしまい、結果として余計に時間がかかっていました。
布小物は細かな作業が多いため、短時間でも「集中して作る」ことが大切だと実感させられました。
SNS投稿を毎日しようとして疲弊…
ハンドメイド用のインスタを始めたばかりの頃
「毎日投稿しなきゃ!」
と頑張りすぎてしまったことも、今はいい思い出です。
当然、毎日新しい作品を作れるわけでもないから、すぐにネタ切れしてしまいました。
今はまとめて写真を撮り、週2〜3回の予約投稿に。
気持ちにも余裕が生まれて、投稿も楽しくなりました。
イベント前に焦りすぎて、作品に欠陥が…
minneでは、時々お買い物クーポンが発券されます。
そのタイミングで、購入される方も多いので
「もっと在庫を増やさなきゃ」
と焦ってしまい、睡眠時間を削って作業してしまったことも…。
結果、商品説明に書いてあるポケットをつけ忘れ、お客様からクレームをいただき、大きな反省材料になりました。
今は、いつお買い物クーポンが出てもいいように、無理のないスケジュールで少しずつ在庫を増やすようにしています
無理なく作家活動を続けるためのちょっとした工夫
ハンドメイド販売を長く続けていくには、がんばりすぎない工夫がとても大切です。
布小物作りは楽しい反面、布選びや制作工程に時間も手間もかかるため、気づかないうちに疲れてしまうことも。
ここでは、私が10年続けてきた中で見つけた、「無理なく楽しく続けるためのコツ」をご紹介します。
家族の予定と連動させて「ゆるスケジュール」を立てる
まず意識しているのは、家族の予定に合わせた柔軟なスケジュールづくりです。
たとえば、家族での用事が多い週は、あえて制作を休みにしたり、ミシン作業をしない日をつくったり。
「やらなきゃ」じゃなく「できるときにやる」というスタンスだと気持ちがグッとラクになります
気分が乗らない日は「小さな目標」を設定
「今日はやる気が出ない…」
とくに50代になると、そんな日はたくさんあるはずです。
そんな日は目標を小さく切り替えましょう。
「布を1枚だけ裁断する」
「ミシンの下糸だけ巻く」
など、一歩でも前に進むことで気分が乗ってくることもよくあるので、その延長で作業を始めるといいですね。
ごほうびタイムでモチベーションUP
私の場合、作業後には必ず「ごほうび時間」を用意しています。
好きな紅茶を飲む、録画していたドラマを見る…なんでもOK。
「がんばった自分にごほうび」を用意しておくことで、毎日の作業も楽しみに変わります。
自分のペースで、少しずつ目標に近づこう
ハンドメイド販売で月3万円を稼ぐのは、決して夢物語ではありません。
ただ、忙しい50代にとっては
「限られた時間をどう使うか」
「どんなスケジュールなら続けられるか」
を自分なりに見つけていくことが大切です。
今回ご紹介したのは、布小物作家として10年間、試行錯誤しながらたどり着いた私なりの時間の使い方。
集中できる曜日を見つけたり、気分が乗らない日はムリをしない、そんなやさしい働き方が、長く楽しく続ける秘訣です。
あなたのペースで、自分らしい副業スタイルを育てていけるよう、この記事がその一歩のヒントになれば嬉しいです。